島人の投稿

  • 「雪の匂い」利尻礼文サロベツ国立公園だより 12月 Vol.13

    今年は本格的な降雪が遅く、なかなか根雪になりませんでした 。しかし、今ではすっかり一面の銀世界に変わり、雪化粧した利尻山に、どこまでも遥か続く雪原が広がっています 。銀世界に変わる前の厳しい寒さの中にも、この地にしかない冬の凛とした美しさがあります 。 利尻島「雪の妖精」 冬の巡視は厳しい寒さや風雪で辛い時も多いですが 、たまには嬉しい出会いに遭遇します。しんしんとみぞれが降る中、シマエナ…詳しく見る
  • 「静かな時」利尻礼文サロベツ国立公園だより 12月 Vol.12

    秋の 紅葉に彩りを見せて いた 樹木 も すっかり 落葉し 、 賑やか だった渡り鳥も旅立ち 、日も短くなりました 。先日は 一夜にして白銀の世界となりましたが、その雪も瞬く間に融けてしまい、まだ冬本番までには、少し時間がかかるようです 。慌ただしく年の瀬を迎える人間界とは違って、自然界はゆっくりと寒暖を繰り返し、確実に厳しい冬を迎えようとしています。 礼文島「風に吹かれても」 この日は…詳しく見る
  • 「冬の支度」利尻礼文サロベツ国立公園だより 11月 Vol.11

    いよいよ長く厳しい冬に備えた準備をすすめています。看板・標識の冬囲いやトイレの閉鎖作業に加えて、来年また美しく花々が咲いてくれる様に、この時期にササ刈りなども行っています。シベリアやサハリンから本州へ渡る中継地として、たくさんの鳥たちが賑わうこの季節は、当公園が野鳥の楽園であることを感じさせてくれます。 サロベツ「秋の渡り、群れの再来」    すっかり秋の景色になり、肌寒さを感じはじめる…詳しく見る
  • 「恵みの秋」利尻礼文サロベツ国立公園だより 10月 Vol.10

    古今東西、秋は実りの季節として、五穀豊穣や豊漁を祝い感謝する習わしがあります。日ごとに赤や黄色に色づき落葉する木々や、天然のドライフラワーなどを目にする様にもなりました。穏やかに吹く風や高い空にも、秋の訪れを感じます。また、秋鮭の知らせや、鳥の渡りについても、ちらほら聞こえてきました。秋の恵みを楽しめるのは、今だけ、です。 サロベツ「開花リレー最終走者」 様々な種類の花が咲くサロベツも…詳しく見る
  • 「秋の気配」利尻礼文サロベツ国立公園だより 9月 Vol.9

    朝晩冷え込むようになり、植物も少しずつ色づき始めてきました。蝶が舞い、緑に映えていた色とりどりの花々も、赤い実や紫色の花など、深く落ち着いた彩りに変化しています。うだるような猛暑の中で聞こえていたエゾゼミの大合唱が、今では草むらの虫の音に代わり、水辺ではトンボが飛び交っている姿に、秋の気配を感じます。 利尻島 「静寂」 この秋、利尻礼文サロベツ国立公園に新たに加わる利尻島南部にある“南…詳しく見る
  • 「夏の終り」利尻礼文サロベツ国立公園だより 8月 Vol.8

    8月も中旬、暦の上では立秋となり、昔から脈々と伝えられているように、次第に季節の移り変わりを感じます。花が終わり、実をつけ始める植物、利尻山の頂にかかる雲も夏から秋の雲へと変化しています。強烈な暑さをもたらした最北の短い夏も、まもなく足早に終わりを迎えようと準備を始めているようです。 利尻島「ポン山からのぞむ雄大な利尻山」 個人的にポン山から望む利尻山が大好きです。初めてポン山に登った…詳しく見る
  • 「昆布干し」利尻礼文サロベツ国立公園だより 8月 Vol.7

    島内では至る所で見られる季節の風物詩“昆布干し”。この風景を見るといよいよ夏も盛りだと感じます。今年は記録的な暑さが続き台風や豪雨のニュースも全国で聞かれますが、この地の古来から続く自然に根付いた独特の歴史や文化はいつまでも後世に残していきたいものです。 利尻島「海への滑り台」 例年にないうだるような暑さの中、山頂からの長い道のりを下山していると海まで続く斜面が色とりどりの花々に埋め尽…詳しく見る
  • 「賑わう夏」利尻礼文サロベツ国立公園だより 7月 Vol.6

    7月も中盤を過ぎ、いよいよ夏本番の様相を迎える最北の国立公園。今年は雨も比較的少なく気温が高い日も続いています。やっと訪れた短い夏。海に、山に、自然豊かなこの地を思う存分感じて、どこまでも続く高い青空や、煌めき波打つ海面に、心躍る季節です。 サロベツ 真夏の野外活動 7月上旬は国立公園での様々な活動があり、小学生から中学生、高校生、さらにパークボランティアの方々など多くの方が参加して…詳しく見る
  • 「夏の到来」利尻礼文サロベツ国立公園だより 7月 Vol.5

    本公園を象徴する利尻山の残雪も少なくなり、日の出とともにエゾハルゼミの大合唱で一日が始まり、夕暮れ時まで暖かい日差しが残るそんな日も多くなってきました。さあ、いよいよ夏がやってきます。北国の短い夏を謳歌しようと昆虫たちも元気に動き出し、花や植物たちも一年分の太陽を浴びるかのように、生き生きとした表情を見せています。 礼文島「岩の隙間からこんにちは」 礼文岳山頂に近づき始めた頃に、岩の隙…詳しく見る