島人の投稿

  • 「みんなの手」利尻礼文サロベツ国立公園たより 2023.8 Vol.32

    利尻島「登山者の安全を願って」 利尻山には2つの登山ルートがあり、登山道の維持管理のため、地域が主体となって定期的に整備登山が行われています。7月の末、上級者向けのルートである沓形登山道の整備登山に参加しました。この登山道の9合目周辺のルートは難所が続き、道幅も狭いため、足下の状況を目視できるよう草の刈払い作業を行いました。機械が入れない険しい山中で地域の関係者が手作業で道を守っています…詳しく見る
  • 「彩りの季節」利尻礼文サロベツ国立公園たより 2023.7 Vol.31

    利尻島「静かな沼のほとりで」 利尻島南部に南浜湿原という隠れた花の名所があります。令和3年秋に国立公園に加わったこの場所は、日本最北の高層湿原の1つで、手つかずの貴重な自然環境が保たれています。湿原内には約1kmの遊歩道があり、ミズバショウやツルコケモモ等の湿地に咲く花々に出会えます。6月下旬の晴れた日、勇ましい利尻山と穏やかなメヌウショロ沼を背景に、たくさんのカキツバタが咲き乱れていました…詳しく見る
  • 「種をつなぐ」利尻礼文サロベツ国立公園たより 2023.6 Vol.30

    利尻島「礫地に咲く花を訪ねて」 6月下旬、利尻山山頂近くで黄色い花の蕾を見つけました。礫地にひっそりと咲くこの花 は、利尻島の固有種“リシリヒナゲシ”。日本で唯一自生するケシの種類で、絶滅危惧種 に指定されており、環境省も生育状況調査などを行っています。花の見頃は7月中旬から8月中旬。利尻山山頂の厳しい自然環境の中、今夏も可憐な花を咲かせてくれそうです。 ※写真は昨年の開花の様子で…詳しく見る
  • 「瞬間の風景」利尻礼文サロベツ国立公園たより 2023.5 Vol.29

    利尻島「眩しく煌めく北のシンボル 」 季節や撮影地点によって様々な表情を見せる利尻山ですが、対岸の稚咲内海岸では4月や8月に山頂と夕日が重なる瞬間を見ることができるため“ダイヤモンド利尻富士”の撮影に挑む写真愛好家の姿を見かけます。写真はこの春に初めて撮影を試みた1枚で、綺麗なダイヤモンドにはなりませんでしたが、煌めく星を冠した利尻山の姿が収まっていました。 撮影地:稚咲内海岸(豊富町…詳しく見る
  • 「色とりどり」利尻礼文サロベツ国立公園たより 2023.4 Vol.28

    利尻島「赤が映える島の人気者 」 利尻山の麓、鴛泊登山道の入口周辺の森に、天然記念物のクマゲラがいました。クマゲラは日本最大のキツツキの仲間で、来島する野鳥ファンの間でも大変人気があります。島内の森林を巡視中に時折その姿を見かけますが、この日は幸運にも10羽ほどのクマゲラが確認できました。来たる登山シーズン、鮮やかな赤い頭の人気者を森の中で探してみて下さい。 撮影地:利尻北麓野営場周辺…詳しく見る
  • 「冬の記憶」利尻礼文サロベツ国立公園たより 2023.3  Vol.27

    利尻島「消えゆく雪色に恋して」 少し前、冬の利尻島の巡視中に、凍てつく海岸から飛び立つオオセグロカモメの姿を見かけました。島の厳しい風雪の中で生き抜く動物たちの姿は、夏にも増して逞しく映ります。今年は雪解けはあまりにも早く、いつの間にか過ぎ去ってしまった雪景色が恋しくなりますが、利尻山を見上げると、もう少しの間、美しい雪の色を見せてくれそうです。 撮影地:仙法志御崎公園(利尻町) …詳しく見る
  • 「足跡の向こうに」利尻礼文サロベツ国立公園たより 2023.2  Vol.26

    利尻島「色違いの景色の中へ」 利尻山は眺める角度や季節によって、様々な姿を見せてくれます。その中でも、利尻島でいちばん大きなオタトマリ沼の湖畔から見上げる山容はとても美しく、おなじみの北海道銘菓のパッケージに映る利尻山も、付近の展望台から見た姿です。冬の澄んだ空気の中、白銀に衣替えした利尻山を道標に、雪が積もるオタトマリ沼周辺の巡視へ向かいます。撮影地:オタトマリ沼湖畔(利尻富士町) …詳しく見る
  • 「ねがいごと」利尻礼文サロベツ国立公園たより 2023.1  Vol.25

    利尻島「白銀の”富士”に願いを」 富士山が日本を象徴する山であるように、利尻山も最北の国立公園のシンボルとして指揮折理の表情を見せてくれます。空気が澄んだ冬の季節、白銀の利尻山は、まさに”富士”の名を冠するに相応しい、凛とした姿となります。「一富士二鷹三茄子」の初夢は今年も叶いませんでしたが、久々に姿を見せてくれた”利尻富士”に一年の幸運を願いました。 撮影地:夕来展望所(稚内市) …詳しく見る