古今東西、秋は実りの季節として、五穀豊穣や豊漁を祝い感謝する習わしがあります。日ごとに赤や黄色に色づき落葉する木々や、天然のドライフラワーなどを目にする様にもなりました。穏やかに吹く風や高い空にも、秋の訪れを感じます。また、秋鮭の知らせや、鳥の渡りについても、ちらほら聞こえてきました。秋の恵みを楽しめるのは、今だけ、です。
サロベツ「開花リレー最終走者」
様々な種類の花が咲くサロベツも秋の花であるエゾリンドウが目立っています。繋いできた花々のリレーもいよいよ最後でしょうか。
今年も様々な花を咲かせてくれたサロベツに感謝です。
撮影・文:福井翔太
(サロベツアクティブレンジャー)
利尻島「木の実を探して」
色とりどりの花の季節を終えて、これからの季節は、木の実を見つけに出かけませんか。頭上にはナナカマドが赤い実をつけ、足元にはツバメオモトの瑠璃色の実。小さなものに目を凝らして歩くと、エゾシマリスや小鳥にも出会える瞬間があります。秋の散歩の醍醐味です。
撮影・文:黒田芳人(国立公園管理官)
礼文島「貝殻浜の散歩」
礼文島北部、船泊地区近くの浜中の海岸には小さな貝が押し寄せています。トレッキングも良いですが、礼文島には可愛い貝が拾える浜が沢山あります。たまには童心にかえって貝拾いは如何ですか?
撮影・文:橋本恵市(国立公園利用企画官)
-今回の撮影場所(撮影日)-
【利尻島】姫沼園地
鴛泊港フェリーターミナルから車で10分(2021.9.17)
【礼文島】浜中海岸
香深港フェリーターミナルから車で30分(2021.9.24)
【サロベツ】円山園地(サロベツ湿原センター)
JR豊富駅から車で10分(2021.9.6)
「利尻礼文サロベツ国立公園だより」とは
日本最北の国立公園には公園管理を行うスタッフが5名、利尻島・礼
文島・サロベツの各地域で働いています。そんなスタッフが季節ごと
のとっておきを皆様にお届けします。
発行:環境省 稚内自然保護官事務所