2021-08-02 update

「昆布干し」利尻礼文サロベツ国立公園だより 8月 Vol.7

島内では至る所で見られる季節の風物詩“昆布干し”。この風景を見るといよいよ夏も盛りだと感じます。今年は記録的な暑さが続き台風や豪雨のニュースも全国で聞かれますが、この地の古来から続く自然に根付いた独特の歴史や文化はいつまでも後世に残していきたいものです。


利尻島「海への滑り台」

例年にないうだるような暑さの中、山頂からの長い道のりを下山していると海まで続く斜面が色とりどりの花々に埋め尽くされていました。しばらくの間「この斜面が滑り台ならば一気に海までたどり着くのに」とありもしない想像をしながら斜面の花々、海の青、さらに続く空の青を眺めていました。するときまぐれな風が少しの涼を運び、帰路への後押しをしてくれました。

撮影・文:柴原崇
(国立公園保護管理企画官)


サロベツ「未の刻」

午後に巡視をしていると水面にヒツジグサが咲いていました。名前の由来は未の刻(午後1時~2時)に花を咲かせることからだそうです。
撮影・文:福井翔太(サロベツアクティブレンジャー)


礼文島「Two Faces」

キタノコギリソウのお花はピンク色で可愛らしさがあり、葉はギザギザで強く、可憐さと勇敢さが詰まっている植物です。1つの花で異なる2つの面を持っている…「TWO FACE」ですね♪
撮影・文:津田涼夏(礼文島アクティブレンジャー)


-今回の撮影場所(撮影日)-
【利尻島】利尻山
鴛泊港フェリーターミナルから車で15分(2021.7.28)
※鴛泊登山道入口の北麓野営場駐車場まで車通行が可能です
【礼文島】桃岩展望台コース
香深港フェリーターミナルから車で10分(2021.7.30)
【サロベツ】下サロベツ原野園地(幌延ビジターセンター)
JR下沼駅から車で10分(2021.7.18)


「利尻礼文サロベツ国立公園だより」とは
日本最北の国立公園には公園管理を行うスタッフが5名、利尻島・礼
文島・サロベツの各地域で働いています。そんなスタッフが季節ごと
のとっておきを皆様にお届けします。
発行:環境省 稚内自然保護官事務所