次に利尻島に咲くエゾカンゾウという
花について紹介します。
エゾカンゾウ(エゾゼンテイカ)という花は6月下じゅんから7月中じゅんに咲きます。草たけは50から80センチメートル、花の径は7から8センチメートルぐらいで、明るいオレンジ色の花が咲きます。エゾカンゾウの花がきれいに見られる期間はあまり長くなく、2週間くらいです。
アイヌの人たちは、エゾカンゾウのことを「カッコク・ノンノ」と呼んでいました。「カッコク・ノンノ」とは、アイヌの言葉で「カッコウの花」という意味があり、カッコウという鳥が鳴き出す時期に花が咲く様子から名付けられました。
実はエゾカンゾウの花は食べることができます。利尻島では、景勝地や国立公園によく咲いているため、自由に採って食べることはできませんが、エゾカンゾウの花にはあまみがあり、シャキッとした食感で、「おひたし」や「天ぷら」「すみそ和え」などにして食べられるそうです。
エゾカンゾウは、とてもキレイな花なので、ぜひ探してみて下さい。